ヘレンバック!(Vol.1/アレックス・ケイニー著)

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ギリシャ神話の「トロイ戦争」を原案とした物語。

西の国スパルタの姫ヘレンは、東の国トロイのヘカテによって連れ去られ幽閉される。トロイでの労働の日々の中でヘレンは西の人々と東の人々の生活と考え方の大きな隔たりに気づく。一方、娘を連れ去られた王アレキサンダーは、自国の官吏から味方としての応援を得られないまま、ヘレンを連れ戻す為に下の娘カサンドラを連れてトロイへと向かう。親からの愛情を知らないまま育ち拝金主義となったヘカテと父からの愛情を一身に受け幸せに包まれて育ったヘレン。女子が親元から離れるのはいたしかたないと語る官吏と娘を愛してやまない父アレキサンダー。この物語は作者自身の日本での体験をもとに書き加え修正された新しい「神話」である。

過労死、学歴主義、日本文化の堕落の中で夢を捨ててしまう日本人。人間の尊厳を語るには未だ壁の厚い日本社会を「トロイ」に例え、欧米人である作者の「人間は誰でも愛をもらい心豊かに生きる権利がある」という主張が物語の中に息づいている。

(なお、この物語は作者自身の体験からヒントを得たものであり、二人の娘セリーナとケーリーに捧げられている。)

  • 価格:540円
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